硫黄山噴火、白濁の川の中和実験 [宮崎県]

実験装置について説明する宮崎大の伊藤健一准教授=20日、宮崎県えびの市のえびの高原
実験装置について説明する宮崎大の伊藤健一准教授=20日、宮崎県えびの市のえびの高原
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 宮崎県えびの市の霧島連山・硫黄山が4月に噴火後、ふもとの長江川流域が白濁し酸性となった問題で、宮崎大は20日、硫黄山近くの上流で石灰石を使って水質を中和させる実証実験を報道陣に公開した。実験は24日まで。10月中旬までに結果をまとめる。

 県の委託で実証実験を始めたのは伊藤健一・宮崎大准教授(水・土壌汚染)らでつくる研究グループ。えびの高原の沢から水を引き、石灰石を敷いた長さ6メートル、横幅40センチの容器に流し込む。水を中性に近づけ、ヒ素など有害物質の除去効果が期待できるという。

 硫黄山では硫黄や泥を含んだ酸性の熱水が噴出し、同市の長江川流域では300戸を超える農家が今年の稲の作付けを断念した。県は実験結果を受けて、本格的な対策を検討する。伊藤准教授は「少しでも早く川の水が農業用水に使えるよう方向性を見いだしたい」と話した。

=2018/09/21付 西日本新聞朝刊=

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