投票率「どげんかせんと」 宮崎知事選、低投票率を懸念  [宮崎県]

街頭で宮崎県知事選のチラシを配り、投票を呼び掛ける県選管職員=18日、宮崎市
街頭で宮崎県知事選のチラシを配り、投票を呼び掛ける県選管職員=18日、宮崎市
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 共産党系新人と現職による一騎打ちとなった宮崎県知事選は、23日の投開票へ向け終盤戦を迎えたが、県民の知事選への関心は盛り上がりに欠けている。選挙戦の見通しがたったのが告示2週間前で、師走の慌ただしい時期とも重なり、期日前投票は前回から大幅に減少し、両陣営には「30%前半も…」と懸念の声が広がっている。

保守王国、農業県… 佐賀知事選「そっくり」

 立候補したのは、いずれも無所属で、共産党県委員長の新人松本隆氏(57)=共産推薦=と、3選を目指す現職河野俊嗣氏(54)=自民、立民、国民、公明、希望、社民推薦=の2氏。松本氏は子どもの医療費助成拡充策など、河野氏は人口減少への対策などを示して支持を訴える。しかし、告示翌日の7日から19日までの投票者の割合は、全有権者の約6・7%の6万2397人。前回同期比で57%も減少している。

 この両陣営が衝撃を受けたのが、16日に開票され、過去最低投票率(35・26%)を記録した佐賀知事選だ。「オール佐賀」を掲げた現職に共産系新人が挑む構図が「宮崎とそっくり」というのだ。

 九州有数の“保守王国”で農業県、さらに両知事選とも共産系新人が出馬表明したのが告示約2週間前。佐賀の共産系新人は佐賀空港へのオスプレイ配備に反対し、松本氏も新田原基地への米軍弾薬庫整備に反対するなど国政課題を重点的に訴えている。ある政治団体幹部は「論戦がかみ合わず、争点か分かりづらいのも一緒。宮崎も投票率が低迷しそう」とこぼす。

 知事が公選制となった1947年以降、宮崎県知事選の最高投票率は51年の88・37%で、79年に初めて40%台を記録した。平成になり、タレント出身の東国原英夫氏が当選した2007年に64・85%を記録したが、河野氏が初当選した前々回の10年は40・82%と過去最低を記録。衆院選とダブル選の前回14年も44・74%と低迷した。

 背景について、松本氏を擁立した市民団体の共同代表で共産党県委員会の内田静雄書記長は「有権者の政治へのあきらめや失望感」を指摘。「表明がもう少し早ければ違った展開になったかも」と話す。「オール宮崎」を掲げる河野氏陣営の選対本部長を務める福良公一JA宮崎中央会長は「結果が見えているというか、関心がない。投票に行かなくてもという人が多い」と頭を抱える。

 そんな中、県選管は街頭や大学での啓発を重ね投票率アップに躍起だ。市町村も知恵を絞り、国富町が交通手段がない高齢者を念頭に期日前投票所までの専用バスを運行したり、都城市がワゴン車内で投票する移動期日前投票所を開設したりしている。宮崎地方気象台によると、投票率を左右する当日の天候は「曇り一時雨」。最高気温は18度、最低気温は11度と平年並の見込みだ。果たして投票率にどう影響するか-。

=2018/12/21 西日本新聞朝刊=

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