牧水に心酔した書の大家榎倉さんの作品展 宮崎県立美術館 [宮崎県]

牧水を愛する榎本香邨さん(左)と、そのきっかけとなった伊藤一彦さん(右)
牧水を愛する榎本香邨さん(左)と、そのきっかけとなった伊藤一彦さん(右)
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100枚以上の短歌が貼り付けられた「根本の春」
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宮崎県立美術館で始まった榎倉香邨さんの作品展
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 旅や酒、自然を愛した宮崎の歌人若山牧水に魅せられた書家榎倉香邨(こうそん)さん(95)=兵庫県=の作品展「若山牧水没後90年記念 榎倉香邨の書-ふるさと-」が11日、宮崎市の宮崎県立美術館で始まった。牧水に心酔して約20年。日本芸術院賞を受け、現代書道最高峰とされる榎倉さんの「かな」で表現された“牧水”の作品54点が展示されている。20日まで。

 牧水の代表作「白鳥は 哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ」などをはじめ四季折々の歌が書かれている。とりわけ、牧水の恋の舞台としても知られる千葉県房総半島の根本海岸を背景に、牧水の歌を書き記した色紙を100枚以上貼り付けた作品「根本の春」は圧巻だ。

 榎倉さんが牧水に傾倒するようになったきっかけは、書の指導で訪れた宮崎で、歌人伊藤一彦さんの講演を聞いたこと。現在若山牧水記念文学館長を務める伊藤さんが話す牧水の人となりに引き込まれ、気が付けば牧水ゆかりの土地を一人旅するようになったという。

 副題にもなった「ふるさと」について、榎倉さんは「牧水のゆかりの地を訪ねて、最後に気付くのが故郷。忘れがちな存在ですが、根底にしっかりとあります」と話す。観覧無料。

=2019/01/12 西日本新聞=

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