腕輪の一部?木片出土、原の辻遺跡 弥生中期、黒漆塗り、祭り用か [長崎県]

原の辻遺跡から出土した腕輪のような木片
原の辻遺跡から出土した腕輪のような木片
写真を見る

 壱岐市にある弥生時代の環濠(かんごう)集落跡「原の辻遺跡」(国特別史跡)で、約2200年前の弥生時代中期の木片が出土した。腕輪の一部のような形で、表面に溝が6本彫られている。県埋蔵文化財センター(壱岐市芦辺町)は「出土状況から祭りに使われた可能性が考えられる」としている。

 センターによると、木片は弧状で、縦4・2センチ、横7・5センチ、厚さ9ミリ。四隅に直径約5ミリの穴が開けられている。同じサイズの木片五つを穴にひもを通して組み合わせるか、複数を組み合わせて、腕輪として使っていた可能性があるという。五つ組み合わせた場合の内径は10・6センチとなる。樹種はカヤで、表面と裏面に黒漆が塗られている。

 河川跡の川底から土器とともに出土。水分の多い土だったため風化が進まず保存状態がよかった。たる形土器や全体が磨かれた大型のつぼが一緒に出土し、どれも日常生活でほとんど使われないため、祭りで使われた可能性があるという。

 センターの古澤義久主任文化財保護主事は「当時の暮らしや祭りの様子を知る手掛かりになる史料」と話している。

=2017/04/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]