「佐世保が元気くれた」感謝込め水彩画展 熊本から避難の森川さん [長崎県]

水彩画展を開いている森川敦子さん
水彩画展を開いている森川敦子さん
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 昨年4月の熊本地震で、熊本市中央区から佐世保市桜木町に避難している森川敦子さん(73)が20日から、同市島瀬町の島瀬美術センターで「みんなありがとう展~熊本震災から1年 水彩画に魅(み)せられて」と題した個展を開いている。「お世話になった人たちに元気になりましたとの感謝の気持ちを込めて描き上げた」と語る森川さん。佐世保の風景を描いた水彩画など約40点を飾っている。

 森川さんは結婚して佐世保市で暮らしていた。以前は京坪町のギャラリー「スパジオアスール」を営んでいたが、母親と暮らすため7年前から故郷の熊本市に戻っていた。母親は3年前に亡くなり、1人で暮らしていた昨年4月14日に地震に遭遇。余震が続く中で車中泊を3日間体験した。体を気遣った佐世保市に住む息子が森川さんを連れてきたという。

 避難してすぐは外に出る元気もなかったという。地震のショックからか、好きだった油絵も絵の具のにおいを受け付けなくなっていた。においが気にならない水彩画で窓から見える山の絵を描き始めた森川さんは「完成するとうれしく、元気を取り戻せた」という。バーガー店や水族館などに出かけて絵を描き、友人たちとも交流を重ねた。

 会場には描きためた佐世保の風景画や、励まされた言葉をつづったパネルが並ぶ。5月には熊本市に戻って仮設住宅で暮らし始めるという。森川さんは「佐世保は私にとって第二の古里。感謝してもしきれず、佐世保の絵を残すことで恩返しできればうれしい」と話す。23日まで、入場無料。

=2017/04/21付 西日本新聞朝刊=

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