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「原発再稼働現状では反対」 平戸市長選3選目指す黒田市長に聞く 4市要望、もう一度国に [長崎県]

玄海原発再稼働問題などを語る黒田成彦市長=9月29日、平戸市の後援会事務所
玄海原発再稼働問題などを語る黒田成彦市長=9月29日、平戸市の後援会事務所
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 15日告示、22日投開票の平戸市長選・市議選では焦点の一つとして、来年1月にも再稼働する玄海原発問題への対応が問われる。3選を目指す黒田成彦市長(57)に考えを聞いた。

 -避難計画の実効性を確保するために国に支援を求めた30キロ圏内の県内4市の要望に対し、まだ国の返答がない。現状で再稼働を容認できるか。

 何ら解決の糸口が見えない以上、「現状では反対」と言っておかなければならないと思う。

 -「原子力規制委員会が新規制基準への適合認定をすれば原発の再稼働を進める」とする自民党の推薦を得ての選挙。「基幹電源の原発推進」という党の政策に縛られないか。

 (国の支援で)避難計画の具体化が達成されなければ現時点では再稼働には反対だ、と表明している。その立場を分かった上で自民党に推薦してもらったし、避難計画の具体化について(国は)何らかの対応をしてもらえると思っている。

 ただ、具体的に概算要求に反映されているかどうかは、現時点では不明だ。なし崩し的に再稼働され、われわれの願いがかなえられないのではないか、という懸念もないわけではない。

 -4市要望への国の無回答という事態に、どう対応するか。

 4市による意思表明について何か申し上げるのは妥当かどうか分からないが、30キロ圏内の4市で足並みをそろえて(要望書を出して)いる。そのリーダー自治体である松浦市の方で現状分析や戦略を取りまとめてもらい、行動を呼び掛けて束ねていただけないだろうか。国にもう一度、4市要望を直接投げ掛ける機会を持たないといけないと思う。

 -衆院選で玄海原発再稼働について、どんな論戦を期待するか。

 (自民党公認候補には)再稼働と国の責任の取り方について国民に説明する良い機会だと思う。また、4市要望をはじめ地元が国に求めていることに対して、立候補者にはどう向き合ってもらえるのか説明してほしい。

 玄海原発再稼働を巡る平戸市の動き 平戸市で3月にあった国と九電の説明会(県主催)で市民から不安や疑問の声が続出し、市議会は再稼働反対意見書を可決。黒田市長は4月10日、「住民理解が不十分で避難計画に国がどう関わるかはっきりしない」などと「現段階での反対」を表明した。平戸と松浦、壱岐、佐世保の4市は同21日、(1)避難道路や船舶避難向け岸壁の整備(2)多くの住民が屋内退避できる放射線防護施設の建設(3)医療・福祉施設の放射線防護化と、避難手段の確保-などを国に求める要望書を県を通じ提出している。

=2017/10/06付 西日本新聞朝刊=

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