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旗松亭再建が本格化 平戸のホテル 債権者集会で計画案可決 香港実業家が傘下に入る 海外客増狙う [長崎県]

再生計画案可決後、記者会見に臨んだ旗松亭の木下隆靖社長(右)と吉岡隆典弁護士
再生計画案可決後、記者会見に臨んだ旗松亭の木下隆靖社長(右)と吉岡隆典弁護士
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 民事再生法の適用を申請している平戸市のホテル「旗松亭(きしょうてい)」の再生計画案が10日、長崎地裁佐世保支部であった債権者集会で可決され、同支部は同日付で認可した。同社は来年1月にも負債返済を始め、再生手続きを進める一方、経営再建に本腰を入れる。

 木下隆靖社長の説明では、再生計画を裏付ける2億1600万円の出資・貸し付けをした中国・香港の実業家は持ち株会社「新旗松亭」を東京に設立。旗松亭と山梨県のホテルを傘下に日本でホテル事業を展開する。

 旗松亭のホテル名は存続し、従業員55人(正社員29人、アルバイト26人)の雇用や、平戸市などの業者との取引も継続する。木下社長の処遇は未定だが、「現場責任者」の務めに意欲を見せている。旗松亭は再生計画で債権者93個人・法人から計22億9595万6028円の債権放棄を受け入れてもらう。

 団体客依存から個人客集客への転換や、市内で伸びている外国人の集客増が再建の鍵を握りそうだ。

 木下社長は「これだけの債務免除をいただいた。心からおわびしたい。十字架を背負って一からの出直し」とした上で、「(実業家側と)対話をしてきた。旗松亭の社風や純和風のやり方と合わせる中で、シナジー(相乗)効果を出したい。五輪も含めて海外客をどうやって平戸に連れてくるか。(「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の)世界遺産(登録の動き)も含めて平戸への集客に今までにないアイデアを引き入れながらやっていきたい」と抱負を語った。

 また、「(実業家側は)日本の旅行会社を知らない。旗松亭はどちらかと言えばインバウンドは後発で、中国・香港のことは分からない。今回組むことで弱点だった部分をお互い補完したい。12月にはすでに香港からの団体客60人の紹介をいただいている。海外客と言葉が通じる外国人従業員の受け入れの話しもある」と再建への手応えを示した。既存の三つの建物を国内客向け、海外客向けに改装する腹案も紹介した。

=2017/11/11付 西日本新聞朝刊=

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