交流10年、人材派遣や支援 桜の聖母幼稚園 比国と「姉妹幼稚園」 [長崎県]

フィリピンの幼稚園から届く写真を手にする菅原園長
フィリピンの幼稚園から届く写真を手にする菅原園長
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 全国でも珍しい「姉妹幼稚園」として海外の幼稚園と提携している佐世保市の幼稚園がある。同市俵町の桜の聖母幼稚園(菅原薫園長)はフィリピンの幼稚園と縁組をし、2007年から物資などで支援。かつて勤務していた教諭がフィリピンで教えるなど、地道な活動を続ける。

 姉妹の縁組しているグッドサマリタン幼稚園(グッド幼稚園)は、フィリピン中部のネグロス島北部バコロドにある。桜の聖母幼稚園と同じキリスト教団体「善きサマリア人修道会」に所属している縁で結ばれた。

 人の交流を続け、桜の聖母幼稚園の元教諭もグッド幼稚園に赴き、教えていた。同幼稚園元理事長でシスターの景山ひろさん(87)が5年前からバコロドに住み、乳児院の手伝いや市民に日本語を教えるなど奉仕活動をする一方で、グッド幼稚園を支援している。

 物資面では、貧困に苦しむバコロド地区の状況を踏まえ、現金や楽器、園児の保護者からもらった衣料品を寄贈。そのたびに、感謝の手紙が届く。支援している形だが、手紙に添えられる現地の園児たちの写真を見て、菅原園長は「子どもたちの屈託のない笑顔は実にいい。国境は関係ない」と喜ぶ。

 昨年11月にも常夏の気候に合わせ、夏物の服やサンダルなどを発送した。地道だが、しっかりと根付いた10年。菅原園長は「派手ではなかったからこそ、ここまでやってこられた。これからも地に足を着けた活動をしていきたい」と話している。

=2018/01/11付 西日本新聞朝刊=

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