青い目の人形「3姉妹」構想 島原市長、交流2市町に提案へ 平和のメッセージ広く発信 [長崎県]

島原市のリトル・メリー(左)と愛知県幸田町のグレース・エッサ
島原市のリトル・メリー(左)と愛知県幸田町のグレース・エッサ
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京都府福知山市に伝わるヘレン・ウッド
京都府福知山市に伝わるヘレン・ウッド
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 1927年に米国から友好の証しとして贈られた「青い目の人形」が現存する島原市が、同様に各1体が残っている姉妹都市の愛知県幸田町と京都府福知山市との間で、3体の人形を「3姉妹」として交流を深める構想を温めている。古川隆三郎市長が「3体を姉妹にすることで、人形が伝える平和のメッセージをより広く発信できる」と発案、2市町に働き掛ける考えだ。

 人形は米国で起きた日本人に対する排斥運動に心を痛めた宣教師が親善の思いを込め、約1万2千体を日本の小学校や幼稚園などに寄贈。太平洋戦争中に敵国の人形として壊され、現在確認できるのは約330体。県内では島原、平戸両市に1体ずつ残るとされる。

 3市町は江戸期、幸田町にルーツがある「深溝(ふこうず)松平家」がいずれの地域も治めたことがある縁で交流が続いている。昨年2月には島原市の「リトル・メリー」、幸田町の「グレース・エッサ」が親善人形で初の「姉妹」となり、同10月には両市町が姉妹都市になった。

 島原と福知山は1983年に姉妹都市の協定を締結。人形を通した交流はなかったが、古川市長が昨年11月、市制80年式典のため訪れた福知山で初めて同市の「ヘレン・ウッド」を見学し、3姉妹構想を思い立ったという。

 今年は両市の姉妹都市35周年に当たり、福知山から100人規模の訪問団が島原を訪れる。古川市長は「呼び掛けるのはこれからだが、松平家の縁に加わる3市町の新たな縁として実現させたい」と話している。

=2018/03/09付 西日本新聞朝刊=

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