住民が接待、世界遺産候補地に案内所 平戸市の春日集落 キリシタン信仰のこぼれ話も [長崎県]

平戸市の春日集落にプレオープンしている案内所
平戸市の春日集落にプレオープンしている案内所
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 世界遺産登録を目指す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の候補地の一つ、「平戸の聖地と集落」の春日集落(平戸市)に案内所がプレオープンし、地元住民が集落の歴史を語っている。

 同集落は同じ候補地となっている聖地・安満岳の山裾で400年以上、信仰を継承してきたかくれキリシタンの里。組織は解散したが今も信仰文化は残り、禁教期当時の景観の名残をとどめるという。

 案内所は木造2階の民家を改修。母屋の展示・多目的スペース(約100平方メートル)ではキリシタン弾圧と潜伏信仰の歴史や春日集落の今昔をビデオで紹介。ご神体・オテンペンシャ(聖具)やお札のレプリカを展示し、集落の住民3人が交代で案内する。離れ(約38平方メートル)は交流スペースで、婦人4人が交代で待機し、郷土食のかんころや漬物などで歓迎する。綾香和枝さん(80)は「皆さん、『懐かしい』と言って食べてくれる。今の暮らしのことをよく聞かれる」。

 信仰のこぼれ話やご神体のほか、毎朝、家の神棚、仏壇にお参りして安満岳を拝む集落の人たちの慣習なども話題になる。展示案内役の寺田一男さん(68)は「春日には棚田があったから移住せずに信仰をつないでこられたと思う。集落のことをいろいろお話ししたい」。開所は午前8時半~午後5時半。4月から平戸市が平戸観光協会に運営を委託し、正式オープンする。

=2018/03/13付 西日本新聞朝刊=

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