「古事記」モチーフに漫画カルチャー誌 壱岐市が島の神社アピール 松本零士氏も参加 [長崎県]

「火の鳥」のコラージュ作品を手にする「KIRINZI」の鈴木智彦プロデューサー(右から3人目)や白川博一壱岐市長(左から2人目)ら
「火の鳥」のコラージュ作品を手にする「KIRINZI」の鈴木智彦プロデューサー(右から3人目)や白川博一壱岐市長(左から2人目)ら
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神話に登場するツクヨミノミコトを祭る月読神社
神話に登場するツクヨミノミコトを祭る月読神社
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 壱岐市は観光客の滞在時間を増やそうと、民間会社と連携し「古事記」をテーマにした漫画とアートを組み合わせた「COZIKIプロジェクト」に乗り出した。今秋、古事記をモチーフにした漫画カルチャー誌を発行し、壱岐市限定で販売する。

 古事記では、壱岐島は「国生み」で生まれた島々の一つで、神話に登場するツクヨミノミコトを祭る月読(つきよみ)神社など、島には古事記と縁がある神社もある。市内には、県神社庁に登録されている神社が151社あり、ほこらを合わせると計約千社になるという。

 市は昨年10月、島の歴史や文化、神社を活用し、交流人口の拡大と観光客の滞在時間の増加につながる企画案を公募。6社が応募し、企画会社「KIRINZI」(東京)の漫画カルチャー誌を作り、壱岐のみで販売する提案を評価。漫画ファンは多く、寺社の「御朱印」集めがブームになっていることと合わせ、相乗効果が期待できると「KIRINZI」を事業者に選んだ。

 「KIRINZI」は、古事記をモチーフに新たな神話を作るコンセプトで、漫画カルチャー誌の9月創刊を目指す。以後は年2回の発行予定で、漫画家のほか、写真家、イラストレーター、コラージュアーティストなどが参加する。「漫画の神様」と称される手塚治虫さんの代表作「火の鳥」をコラージュした作品が先行して制作され、市役所に展示してある。

 漫画家やアーティストの取材費、漫画カルチャー誌の宣伝費などは市が負担し、国境離島新法交付金を活用。雑誌の制作や販売にかかる費用は「KIRINZI」がインターネットを使ったクラウドファンディングで資金の一部を集めるという。

 雑誌発行のほか、アーティストによる島での作品展示なども計画する。参加アーティストは順次発表する予定。市によると、漫画家では「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」などの作品で知られる松本零士さんの参加が決まっている。

 プロジェクトを進めるKIRINZIの鈴木智彦プロデューサーは「漫画カルチャー誌を手に取り、掲載されているゆかりの地を訪れて、歴史や価値観を体感してほしい」と話す。

=2018/04/16付 西日本新聞朝刊=

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