長崎市の観光客、初の700万人突破 クルーズ船や「世界文化遺産」効果 課題は「宿泊」伸び悩み [長崎県]

 2017年(1~12月)の1年間に長崎市を訪れた国内外の観光客数が初めて700万人を突破し、過去最高となったことが分かった。長崎港に寄港するクルーズ船の増加や世界文化遺産の登録効果とみられる。一方で経済効果が大きい宿泊数は伸び悩んでおり、市は「成果とともに課題も見えてきている」としている。

 市観光政策課によると、観光客が初めて600万人に達したのは県と市が「長崎旅博覧会」を開いた1990年。だがその後はバブルが崩壊、2004年には493万人で底を打つ。

 再び600万人に達したのは、長崎で活躍した坂本龍馬を地元出身の福山雅治さんが演じた大河ドラマ「龍馬伝」が放映された10年。その後、増減があった中で、炭鉱関連施設が「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産に登録された15年に669万人、翌16年には672万人となり、昨年初めて700万人に届いた。

 ただ、06年に253万人だった宿泊数が10年後には2万人減の251万人に。クルーズ客は早朝に寄港して夜には港を離れること、欧米の富裕層が好む高級ホテルが不足していることが要因とみられる。

 市はこうした弱点を補強するため、長崎駅西側に米大手ホテル「ヒルトン」を含む大型コンベンション(MICE)複合施設を計画。旧居留地で洋風建築が並ぶ同市南山手町では東京の不動産開発大手・森トラストが洋館を外資系高級ホテルに改築、2022年をめどに開業する計画も進んでいる。

=2018/06/07付 西日本新聞朝刊=

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