吉原日市議「解散すればよかっさ」 長崎市議会から2度目辞職勧告受け [長崎県]

本会議場で辞職勧告決議を受け取る吉原日出雄市議(中央)。田上富久市長ら執行部は厳しい表情
本会議場で辞職勧告決議を受け取る吉原日出雄市議(中央)。田上富久市長ら執行部は厳しい表情
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 長崎市議会は7日、6月定例会を開会し、政務活動費を不正に請求したとする詐欺容疑などで書類送検された吉原日出雄市議(60)に対する2度目の辞職勧告決議を全会一致で可決した。吉原氏は辞職を拒否し、取材に反省の弁を述べつつも「やめさせたければ市長が議会を解散すればよかっさ」などとぶちまけた。

 本会議開会後、五輪清隆議長が日程を決めるやすぐに辞職勧告決議案を議題に。吉原氏は退席を促され、通路のいすに腰掛けた。決議案が読み上げられ、厳しい文言が続いた。

 「市民や議会への背信行為としか言いようがない」「不誠実な行動は議会に対する市民の信用を失墜させた」「その場しのぎの虚偽の発言を繰り返している」

 議会が特に問題視したのは、他人の領収書でガソリン代を請求したとして昨年8月に市から刑事告訴された後も、車で視察に行きながらJR代を請求したことと、議長との面談でその事実を隠していたこと。可決後、議長席の前に促された吉原氏は、田上富久市長ら執行部や傍聴者が見つめる中、決議文を渡された。

 本会議終了後、吉原氏は報道陣の前では「深く、重く受け止めている」と繰り返したが、その後の個別の取材では本音が出た。

 車で視察しながらJR代を請求したことは「不正とは思わん」。警察の取り調べで「『視察に行っていなかったらアウトだけど…まあ、返したらようなかですか』と言われた」と打ち明け、車を使うことで「不便な場所にも足を運べる」と主張。決議については「やめさせたければ市長が議会を解散すればよかっさ」、「有権者から選ばれた議員に同じ議員がやめろと言うのはおかしい」と語った。

 議場で決議文を渡されたことは「抜き打ちのサプライズ」と驚いた様子だったが、議会は来春選挙を控えており「選挙に強い議員もいれば、当選すれすれの議員もいる。新人も出てくる。マスコミ受けを狙っただけさ」とも分析した。

 市議会で、同じ議員に複数回の辞職勧告決議が出たことは初。それでも「逆にエールもある。地域のため、支援者に名誉挽回するため働く」と語り、次期市議選で出馬するかどうかの問いにも、否定はしなかった。

=2018/06/08付 西日本新聞朝刊=

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