新幹線「フル規格実現」へ軌道修正 中村知事「負担増」検討 先行きは見えず [長崎県]

定例会見で質問に答える中村法道知事
定例会見で質問に答える中村法道知事
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 九州新幹線西九州(長崎)ルートの整備方式を巡り、8日の定例会見で佐賀県の追加負担肩代わりの可能性に言及した中村法道知事。フル規格実現のため「国が軽減策を考えるべきだ」としてきた立場の軌道修正を余儀なくされた形だ。

 中村知事はこの日、記者の質問に対し、長崎県の負担増を意味する新たな仕組みについて「地元に意見を求められたなら、真剣に検討しなければならない」と厳しい表情で語った。

 佐賀県が追加負担に強硬に反対する状況が続けば、2022年の暫定開業後のリレー方式固定化につながりかねない。与党側の求めに応じ、ぎりぎりの負担ラインを見つけることで、フル規格を実現するのが狙いとみられる。

 新たな負担の仕組みとして、与党検討委は佐賀、長崎両県が共通して負担する経費分の配分変更を想定する。ただ、中村知事は同時に「(共通経費にも)一定のルールがある」とし、「合理的な負担でなければ難しい」とも述べた。新たなスキームには法整備が必要な可能性もあり、先行きは依然見通せない。

 与党委は今夏にも整備方式について一定の結論を出す。中村知事は「(ミニ新幹線を含め)全ての選択肢を議論し、最善を求める」と語り、県にとっての「最善」であるフル規格を求める考えをあらためて示した。

=2018/06/09付 西日本新聞朝刊=

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