「潜伏キリシタン」絵画展 世界文化遺産 画家13人の51点 大浦や黒島天主堂鮮やかに 14日から島瀬美術センター [長崎県]

「十三乃筆の会」のメンバー
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松尾武則さんが描いた「大浦天主堂」
松尾武則さんが描いた「大浦天主堂」
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鬼塚哲夫さんが描いた「黒島天主堂々内」
鬼塚哲夫さんが描いた「黒島天主堂々内」
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 世界文化遺産に登録される見通しとなった「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」をテーマにした絵画展が14日、佐世保市島瀬町の島瀬美術センターで始まる。かつて同遺産登録への推薦を取り下げた悔しさをバネに、「もう一度機運を盛り上げよう」と県内の画家たちが2年越しで実現した絵画展。大浦天主堂(長崎市)や黒島天主堂(佐世保市)などが鮮やかに描かれている。

 企画したのは、佐世保市を中心に県内の13人の画家でつくる「十三乃筆の会」の大村哲史会長(61)と事務局長の福田寛さん(70)。2016年2月、キリスト教関連遺産がユネスコの諮問機関、国際記念物遺跡会議(ICOMOS)から「禁教令時代に特化すべき」と指摘され、推薦取り下げとなったのを受け、「再度挑戦するためムードを高めよう」と、2人は「十三乃筆の会」を結成。同年夏から展示会開催に取り組んできた。

 11日に内覧会があり、会場には13人が描いた油彩や水彩、アクリル作品の51点を展示。「静黙~『共鳴する海と祈りと教会群』」をテーマに、構成資産となっている大浦天主堂や崎津教会(熊本県天草市)のほか、聖母マリアや十字架などがそれぞれの視点で描かれている。

 佐々町神田免の鬼塚哲夫さん(78)は黒島天主堂などを描いた5点を出展。黒島に足を運び、一つの絵に約3カ月掛けたという。同教会内を描いた作品では、祈る女性に光が差し込む様子を描写した。「教会の中を描いた作品は少ないので挑戦した。絵の中央に女性と光を描き、立体的に仕上がった。絵を見た人が実際に黒島天主堂に行ってくれるとうれしい」と話していた。

 絵画展は24日までで入場無料。大村会長は「作品を通じて、信仰を守り続けた信者の歴史を伝えたい」と話している。同センターで7月18日~8月5日、黒島天主堂でも8月8日~同19日に展示する予定。

=2018/06/13付 西日本新聞朝刊=

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