国文化財「旧講堂」で改修記念コンサート 波佐見 [長崎県]

大勢の町民が訪れた改修記念コンサート
大勢の町民が訪れた改修記念コンサート
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 波佐見町井石郷の国登録有形文化財「旧波佐見町立中央小学校講堂兼公会堂」(旧講堂)で24日、建物の耐震化完了に伴う改修記念コンサートがあった。卒業生など約400人がつめかけ、建築当時の姿を残した講堂を懐かしんだ。

 旧講堂は1937年に完成した木造2階建ての洋館。中央小の校舎移転後に持ち上がった2度の解体の危機を乗り越え、2016年から建築当時の形を残したまま耐震工事を進め、5月に完了した。

 コンサートは旧講堂の保存運動に取り組んだNPO法人「波佐見講堂ファンクラブ」が開催。冒頭の記念式典で、立石聡代表(71)は「天井や床の古い建材をそのまま使うことで、音の響きが守られた。波佐見のシンボルとして役立ってくれると確信する」と喜びを語った。

 音響の良さを体感してもらうため、マイクもスピーカーも使わず実施。町内の合唱団3組と九州大の男声合唱団が約3時間にわたって童謡や歌謡曲を披露した。中盤には当時の中央小校歌を全員で歌った。

 1952年に中央小の前身、上波佐見小を卒業した福岡市東区の中島栄津子さん(78)は在学時、旧講堂で毎年学芸会をしていたという。「ここで歌うことが誉れだった。思い出とつながる物が残ってくれてうれしい」と笑顔で話した。

=2018/06/25付 西日本新聞朝刊=

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