県内「最大級の警戒を」 佐世保6万人避難指示 相浦、早岐川で氾濫危険 [長崎県]

佐世保市日野町で冠水した道路
佐世保市日野町で冠水した道路
写真を見る
大雨で増水し、氾濫危険水位に達した相浦川=6日午後6時ごろ
大雨で増水し、氾濫危険水位に達した相浦川=6日午後6時ごろ
写真を見る

 県内は6日もほぼ全域で激しい雨が降り、長崎県では初の大雨特別警報が出た。相浦川と早岐川で氾濫危険水位に達し、佐世保市相浦地区と早岐地区の計2万5986世帯、約6万人を対象に避難指示が出た。特別警報の対象地域は同市や長崎市、大村市など時間を追って拡大、避難勧告も広範囲に及んだ。激しい雨は8日まで続く見通しで、長崎地方気象台は「これまで経験したことがないような大雨で、最大級の警戒を」と呼びかけている。

 気象台によると、午後4時までの総雨量は佐世保市344・5ミリ、雲仙市260ミリ、松浦市237・5ミリ-など。

 佐世保市では、午後3時半までに1時間最大73・5ミリの雨が降り、相浦川と早岐川でともに氾濫危険水位に達した。志佐川、佐々川では、避難判断水位に達している。

 県などによると、佐世保市内の民家2棟で床下浸水。崖崩れや土砂崩れが大村市や西海市、諫早市などで発生。佐世保市東山町では崖崩れがあり、民家のそばまで土砂が迫った。いずれもけが人はなかった。

 午後6時現在、宇久を除く佐世保市の一部と松浦市、川棚町、東彼杵町、長崎市外海・琴海・三重地区、波佐見町で避難勧告。長与町、時津町、諫早市、雲仙市、南島原市、大村市、西海市、平戸市、佐々町に避難準備情報が出ている。各市町は避難所を開設し、計72人が身を寄せているという。台風の影響による対馬市厳原町の12世帯への避難指示は継続している。

 佐世保市光月町の中部地区公民館では、和室を避難所として開放。同市祇園町の金ケ江ひろ子さん(70)は「家の前は道路から水が噴き出していた。一人では怖いので避難した。約50年前に市の中心部が水につかった大洪水を思い出した」と不安そうに話した。

 気象台は、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み「命に危険が及ぶような土砂災害の恐れが高まっている」として、厳戒を呼び掛けている。

=2018/07/07付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]