「子や孫に平和を」風船に願い託す 「核兵器禁止条約」1年集会 [長崎県]

核兵器廃絶を願い、風船を飛ばす集会参加者たち
核兵器廃絶を願い、風船を飛ばす集会参加者たち
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 核兵器禁止条約の採択から1年。7日、長崎市の平和祈念像前に集まった被爆者や市民約200人は核廃絶への思いをかみしめ、条約の発効を心から願った。

 集会は長崎原爆被災者協議会(被災協)などが呼び掛け、会場には七夕のこの日に合わせて短冊と竹が用意された。

 「子や孫に平和を残そう」「戦争をなくし、平和の実現を」-。海外の観光客も関心を寄せ、核廃絶を求める「ヒバクシャ国際署名」に協力していた。

 集会では被爆者団体の代表らがマイクを回した。県被爆者手帳友の会の井原東洋一会長(82)は米朝会談で合意した「朝鮮半島の完全な非核化」に関し「核兵器に『善』も『悪』もない。北朝鮮を含むすべての核を廃絶しないといけない」と主張した。

 条約は50カ国の批准で発効するが、現在は11カ国。県平和運動センター被爆者連絡協議会の川副忠子副議長(74)は「背景に保有国の圧力がある」と指摘、世論を高める必要を訴えた。

 参加者はこの後、核廃絶を訴える横断幕を先頭に爆心地公園までパレード。市立山里小5年の古木あすかさん(10)、高尾よつばさん(10)が「原爆の恐ろしさを知っている私たちがしっかり勉強して、核兵器がなくなるようにしたい」と宣言。全員が願いを込めて風船を空に放った。

=2018/07/08付 西日本新聞朝刊=

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