託児、園の送迎、育児の助言…子育て経験者が子育て世代を支援 アプリで橋渡し 島原市が実証実験へ [長崎県]

アプリ「子育てシェア」の画面
アプリ「子育てシェア」の画面
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 手助けの必要な子育て世代が、いつでもインターネットで子育て経験者にSOS-。島原市が本年度、こんな仕組みの実証実験に取り組む。20日、両世代を仲介するアプリの運営会社と協定を締結。市はアプリを使う両世代の交流会を主催するなどして、安心して利用できる環境をつくり、支援の輪を広げたい考えだ。

 アプリはAsMama(アズママ、横浜市)が運営する「子育てシェア」。登録すると、買い物や在宅の仕事で子どもの面倒をみる余裕がない場合の託児や、幼稚園や保育園、部活の送迎などのため、子育て経験のある「サポーター」が駆け付ける。子育てに悩む親が「一緒にいてほしい」と望む場合も利用できる。謝礼として1時間500円がサポーターに渡る。

 サポーターも登録制で地元の人を想定。事前に同社の講習会を受ける。託児や送迎など支援可能な分野や時間帯も登録されるため、利用者が夜間など急に支援が必要になった場合でも、該当するサポーターがいれば呼ぶことができる仕組み。

 見知らぬサポーターに子どもを任せるサービスでもあり、安心・安全性をどう担保するかが課題。このため、市は利用者とサポーターの交流会を毎月開くことで、顔が見える仕組みを構築する。

 市は国から670万円の補助を受け、この講習・交流会費用に充てるほか、市民アンケートを行って潜在的な需要や改善点を探る。アズママと自治体の協定は全国3例目で、九州では初めてという。

 島原市は2年前から、観光施設の営業時間外の有料貸し出しなどをネット上で実施。場所や物を共有する仕組みは「シェアリングエコノミー」と呼ばれ世界で広まりつつあり、今回は「人材の共有」に着目した。市の担当者は「地域のつながりが強い地方でこそ機能する仕組みになりうる。実験結果を踏まえて、来年度以降も続けたい」と話した。

=2018/07/20付 西日本新聞朝刊=

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