「原城跡」高台に慰霊碑 島原・天草一揆3万9000人追悼へ 観光施設20年に完成予定 [長崎県]

原城跡から西側に望む観光施設の整備予定地(中央)。手前には既存の駐車場がある
原城跡から西側に望む観光施設の整備予定地(中央)。手前には既存の駐車場がある
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 南島原市が、世界文化遺産の構成資産「原城跡」の来訪者向けに整備を計画する観光施設の概要が分かった。高台の展望広場に慰霊碑を建て、原城跡が舞台となった島原・天草一揆の戦没者3万9千人を追悼する。完成は2020年2月の見通し。

 整備する場所は、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する原城跡から国道251号を挟んだ西側の丘陵。原城跡では一揆軍3万7千人、幕府軍2千人が戦死したとされ、敷地奥の標高約15メートルに造る展望広場では、慰霊碑そばに原城跡で出土した人骨の納骨施設も設置。高さ5メートルのやぐらも建て、周囲を見渡せるようにする。

 敷地は約8900平方メートル。中心に平屋の拠点施設を建て、島原手延べそうめんなど特産品を扱う物産館を開業。レンタサイクルの窓口の観光案内所も設け、原城跡の本城である同市の国史跡「日野江城跡」など周辺地域への周遊を促す。

 慰霊碑や物産館などは地元の商工観光団体を中心とする市世界遺産市民協働会議が16年7月、市に整備を要望。市の計画によると、総事業費は5億1300万円。18年度は実施設計などを進め、19年5月に着工する予定。

=2018/07/26付 西日本新聞朝刊=

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