龍馬も「見えんぜよ」?ゆかりの公園、眺望さえぎる雑木林 自治会が長崎市に対応要望 [長崎県]

木々の成長で眺望が遮られている風頭公園から長崎港方面を望む
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風頭公園の坂本龍馬像。海をにらんでいる、が…
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 長崎市の風頭公園に立つ坂本龍馬像。かつて龍馬も眺めたであろうここからの光景が、生い茂る周囲の雑木林で見えにくくなっている。地元自治会は公園を管理する市に木の枝切りを進めるよう要望しているが、雑木林は大半が民有地のため市は慎重な立場。海外からの観光客にも人気が広まりつつあり、自治会は「地域の発展につながる」と特例的な対応を求めている。

 龍馬像は1989年に地元住民やファンが寄付を集めて建立。正面に稲佐山、左手には長崎港がある。週末には、左足を踏み出して海をにらむ龍馬の姿をまねる観光客の姿もある。

 データ分析会社が昨年11月までの1年間、県内で外国人観光客がツイッターに投稿した観光スポットの評価を分析したところ、原爆資料館や路面電車を抑えて風頭公園がトップ。スマートフォンの地図を頼りに公園西側の墓地の間を縫うように走る小道をたどる人もいる。長崎国際観光コンベンション協会は「外国人にも人気だったとは意外な結果。呼び込む努力と工夫をすればもっとにぎわう」と期待する。

 公園は風頭山の山頂に近く、雑木林は過去にも問題に。大河ドラマ「龍馬伝」が放送された2010年には全国から観光客が殺到した一方で、眺望の改善を求める声が少なくなかった。市は「観光面でのメリットが大きい」と判断。所有者の了解を得た上で、特例的に市が樹木を伐採した経緯がある。

 風頭町自治会の林田信義会長は「このままでは素晴らしい光景が台無しになる。しっかり考えてほしい」と注文。公園を管理する市地域整備2課は観光担当課とも協議して、今回も特例措置が可能かどうか対応を練るという。

=2018/08/01付 西日本新聞朝刊=

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