溶岩ドーム崩落に備え 住民ら400人避難訓練 南島原市深江町「気持ち引き締める」 [長崎県]

避難所に避難する住民。左奥は雲仙・普賢岳=2日、南島原市の大野木場小
避難所に避難する住民。左奥は雲仙・普賢岳=2日、南島原市の大野木場小
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 南島原市は2日、雲仙・普賢岳の溶岩ドームの大規模崩落による岩なだれの被害が見込まれる同市深江町で避難訓練を行った。同町は1991年9月15日の大火砕流で大野木場小や民家を焼失する大きな被害を受けたこともあり、住民や消防団員など約400人が真剣な表情で訓練に臨んだ。

 国土交通省雲仙復興事務所によると、溶岩ドームは噴火で生まれた溶岩の巨大な塊(長さ約600メートル、幅約500メートル、体積約1億立方メートル)。固い岩盤ではなく山頂の火山噴出物の上にあるため不安定な状態で、97年の観測開始から、同町や隣接する島原市南部方面に最大で約1・29メートル移動している。地震や豪雨を引き金に大規模崩落した場合、岩なだれが時速約70キロで下り落ち、約7分で有明海に到達するとされる。

 訓練は3年ぶり2回目で、震度5弱の直下型地震が起きたと想定。午前8時半すぎ、防災無線で同町全域に避難指示を呼び掛けると、大野木場と野瀬地区の住民約160人が避難所へ向かった。家族5人で参加した保育士男性(38)は「熊本地震もあり不安はある。訓練で気持ちを引き締め、家族を守りたい」と話した。

 松本政博市長は「現状を再認識し対応の心構えを」と強調。雲仙復興事務所の田村毅所長は「異変を感じたらすぐに自主避難することが大切」と訴えた。

=2018/09/03付 西日本新聞朝刊=

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