西本智実さん指揮でグレゴリオ聖歌 10月、平戸で公演 市民合唱団「世界遺産登録盛り上げる」 [長崎県]

10月の公演に向け、練習に励む市民合唱団「アンサンブル パレストリーナ」
10月の公演に向け、練習に励む市民合唱団「アンサンブル パレストリーナ」
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 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録を記念して、平戸市で10月11日、西本智実&イルミナートフィルハーモニーオーケストラのコンサートが開かれる。地元の市民合唱団「アンサンブル パレストリーナ」も出演。平戸市生月町に伝わる「オラショ」の起源とされるグレゴリオ聖歌の練習に励んでいる。

 グレゴリオ聖歌はローマカトリック教会の典礼音楽で、生月町のかくれキリシタンが祈りのときに唱える「オラショ」として伝承されている。

 「パレストリーナ」は2009年、古楽に造詣が深い観光ガイドの谷川信行さん(57)の呼び掛けで結成。西本さんの4年前の平戸公演でも、西本さんの指揮でグレゴリオ聖歌などを披露した。

 8人の団員は木曜夜、北部公民館に集まり、学校支援員の北村靖子さん(55)の伴奏で声を合わせている。「アーメンの前で息を切りましょう」「アール(r)の発音はできるだけ巻き舌で」。谷川さんが助言すると、経験豊富なメンバーはすぐにのみ込み、清らかな歌声を響かせた。本番では市内の他の団体と一緒に約20人で合唱する。

 北村さんは「平戸の集落が世界遺産になり、また西本さんが来てくれる。私たちも地元から盛り上げたい」と来月のステージを見据える。谷川さんは「西本さんの情熱を伝えるため、歌に魂を入れる」と誓う。

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■黒田市長と対談も

 西本智実さんが芸術監督のイルミナートフィルハーモニーオーケストラの公演は、平戸文化センターで10月11日午後6時半開演。演奏曲はチャイコフスキー「白鳥の湖」、リムスキー・コルサコフ「シェエラザード」。生月町壱部地区のかくれキリシタンによるオラショの披露、西本さんと黒田成彦市長の対談もある。

 料金は前売り一般2000円(当日2500円)、高校生以下1000円(1500円)で、未就学児は入場不可。平戸市文化交流課=0950(22)4111。

 西本さんは曽祖母が生月町出身で、平戸名誉大使を務める。2013年にアジアで初めてバチカン国際音楽祭に招かれるなど、世界を舞台に活躍している。

=2018/09/13付 西日本新聞朝刊=

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