食用ダメ!「ヒョウモンダコ」筋肉や表皮にも猛毒 長崎大が分析 [長崎県]

県内の沿岸部でも確認されているヒョウモンダコ(長崎大進化・行動生態学研究室提供)
県内の沿岸部でも確認されているヒョウモンダコ(長崎大進化・行動生態学研究室提供)
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 国内の沿岸部で捕獲された猛毒を持つヒョウモンダコを分析したところ、唾液腺だけでなく筋肉や表皮にもフグ毒と同じテトロドトキシン(TTX)が含まれていることが長崎大研究グループの調査で確認された。人がかまれたり、食べたりすると最悪の場合、死に至ることもあるとして注意を呼び掛けている。

 長崎大大学院水産・環境科学総合研究科の竹垣毅准教授らのグループは昨年4月から今年9月、関東から九州地方で捕獲されたヒョウモンダコ13個体を分析。過去に調査事例があるオーストラリア産の個体と同様に、個体差はあったものの全個体から猛毒を検出。広島大で9月に開かれた日本水産学会で発表した。

 竹垣准教授によると、国内産の個体を対象にした調査は進んでおらず、詳しい生態は分かっていないが秋から冬にかけ活動が活発化するという。ヒョウモンダコは、捕食した生物から猛毒をつくっているとみられ、生育環境によって猛毒の保有濃度に差が出じると考えられる。調査では、唾液腺に高濃度のTTXを含んでいた個体も複数あった。

 県によると、県内では今年4月に諫早市森山町唐比の海岸でヒョウモンダコを確認。同時期に五島市玉之浦町、小値賀町などからも目撃報告が寄せられている。昨年7月には五島市でタコに手をかまれた男性漁業者が呼吸困難になる事例があったといい、原因はヒョウモンダコとみられる。

 インターネット上には捕獲したヒョウモンダコを食用にしたという動画やリポートが投稿されている。「唾液腺を除去すれば解毒できる」という前提で調理されており、研究グループは筋肉や体表にも毒があるため目撃した場合は触らずに連絡するよう求めている。

=2018/10/17付 西日本新聞朝刊=

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