V長崎のJ1残留、希望ある限り サポーター「絶対諦めん」 [長崎県]

前半15分、PKを右手一本ではじき出しゴールを守ったGK徳重健太選手(右)
前半15分、PKを右手一本ではじき出しゴールを守ったGK徳重健太選手(右)
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J1残留の可能性が遠のく敗戦に悲痛な表情を浮かべるサポーター
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 「ショックすぎる」「絶対に諦めん」-。J1残留の崖っぷちに立つV・ファーレン長崎は10日、トランスコスモススタジアム長崎(諫早市)で横浜F・マリノスと対戦し、0-1で痛恨の敗戦を喫した。J2自動降格圏となる17位以下が確定したものの、J2の結果次第ではプレーオフでJ1を死守できる希望もわずかに残る。チームは敗戦後もエールを送り続けたサポーターと共に「奇跡」を信じて残り2試合を戦い抜く。

 前半15分に横浜MにPKを与え、ピンチを迎えた長崎。ゴール左を狙われたがGK徳重健太選手が右手一本でセーブ。ポストに当たったボールをMF翁長聖選手がクリアして失点を免れた。大村市の会社員平野桃子さん(35)は「相手に圧倒されてはいけない」とスタンドで声をからした。

 0-0で折り返すと自陣に攻め込まれる場面が目立った。後半29分には不運な形で先制を許した長崎。コーナーキックから得点機もあったが、ものにできないまま非情のホイッスルが響いた。

 長崎市の会社員太田茉梨花さん(24)はうなだれる選手を見詰め、大粒の涙をこぼした。「頑張っているのは分かったけど悔しすぎる。言葉も出ない」。長与町の会社員河原治郎さん(51)は「J1残留は険しいがもっと強く応援しなければ、と思えるようになった」と語った。

 J1(18チーム)の最下位から抜け出せないV長崎。ただ、J2で町田ゼルビアが2位以上になった場合は、J1への昇格要件を満たしていないことから、J1残留の道が開ける。17位の自動降格がなくなるからだ。とはいえ、次節(24日、アウェー)のガンバ大阪に敗れた場合は最下位が確定、J2降格が決まる。

 高木琢也監督は「(残留の)可能性はゼロではない。誇りを持って残り2試合を戦う」。高田明社長は報道陣に「J1で生き残るのは大変なこと。弱気になってはいけない。強がりではないが(残留の)可能性が少しでもある限り、あきらめず2連勝するだけです」と前を向いた。

=2018/11/11付 西日本新聞朝刊=

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