南島原とイタリアのキエーティ市、深まる交流 現地ワイン初の輸入 相互に訪問団を派遣 [長崎県]

裃姿でサンピエトロ広場のミサに参列した平成遣欧少年使節の一行
裃姿でサンピエトロ広場のミサに参列した平成遣欧少年使節の一行
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初輸入されたキエーティ市産のワイン
初輸入されたキエーティ市産のワイン
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 戦国時代に天正遣欧少年使節をイタリアに派遣した歴史を踏まえた南島原市と同国中部のキエーティ市の交流が深化している。これまでは南島原市が「平成遣欧少年使節」を送り出す人的交流が中心だったが、キエーティ市の要望に応えて現地のワインが初輸入されるなど経済交流も始まった。

 南島原市には16世紀、日本初のキリスト教の教育機関セミナリヨが開設され、1期生から少年使節4人が選ばれた。設置に尽力したイエズス会の宣教師バリニャーノがキエーティ市出身だった縁もあり、両市は2016年に姉妹都市となった。

 平成遣欧少年使節は12年に始まっており、この年は南島原市の中学生代表が天正使節の足跡をたどりバチカンでローマ法王と面会、キエーティ市でホームステイを体験した。今年は8人を10月に派遣し、裃(かみしも)姿でサンピエトロ広場のミサに参列。フランシスコ法王に「よくいらっしゃいました」と声を掛けられたという。

 今年に入って双方向の交流が具体化し、9月に同市から初の訪問団が南島原に。経済交流の第1弾となるキエーティ産ワインの輸入も、南島原市の要請を受け、山崎本店酒造場(島原市、山崎倫弘代表社員)が半年がかりで実現した。欧州のレストランで好評なナンニ・カルヴィーノ社の赤、白、ロゼ(各税込み2970円)計504本を仕入れ、卸販売のルートを生かし島原、南島原両市で販売している。

 南島原市は「歴史に根差した交流を大切に育て、そうめんの輸出などビジネス交流につなげたい」と期待している。

=2018/11/29付 西日本新聞朝刊=

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