国文化財に島原の2件 中村家住宅長屋門、堤内家住宅亭 文化審答申 [長崎県]

中村家住宅長屋門 江戸期の形態残す
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堤内家住宅亭 歴史的景観に寄与
堤内家住宅亭 歴史的景観に寄与
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 国の文化審議会が11月16日に答申した登録有形文化財(建造物)に、県内では「中村家住宅長屋門」(島原市萩原1丁目)と「堤内家住宅亭(ちん)」(同市先魁町)の2件が選ばれた。登録されると県内の同文化財は61カ所130件となる。

 中村家住宅長屋門は、木造平屋の長屋形式で入母屋造、桟瓦ぶき。両開きの門を中央に置き、両端に長屋を配置している。横幅約10メートル、奥行き約3メートル、高さ約4・5メートルで、広さは約31平方メートル。建築様式などから江戸時代後期に建てられたとみられる。

 同市中堀町に住んでいた中村家の長屋門で島原街道に面していたが、1974年、同家の移転に伴い現在地に移築された。当時の島原の長屋門の形態を残し「造形の規範となっている」と評価された。

 堤内家住宅亭は、木造平屋の寄棟造、茅ぶきに金属板ぶき。床の間を備えた部屋など3室を持つ。天井の板材や造り方に工夫を凝らすなど部屋ごとに趣の異なる数寄屋意匠の内装で整えられている。建築面積は約40平方メートル。

 堤内家は上級藩士が居住した三の丸にあり、敷地内には島原藩の武家屋敷の特徴である湧水を張った池と築山庭園がある。この亭は母屋から独立し、城下屋敷の伝統的な構成を伝える付属建物として「国土の歴史的景観に寄与している」と認められた。

=2018/12/04付 西日本新聞朝刊=

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