ミヤマキリシマに異変? 目立つ季節外れの開花 雲仙 [長崎県]

季節外れの花が枝先いっぱいに咲いているミヤマキリシマ=6日、雲仙市の宝原園地
季節外れの花が枝先いっぱいに咲いているミヤマキリシマ=6日、雲仙市の宝原園地
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 初夏の雲仙を彩るミヤマキリシマが、秋から冬にかけて季節外れの花を次々に咲かせている。1本の木に数輪程度の花が開くことは例年あるが、今年は数が多く、ほぼ丸ごと開花する木も目立つ。

 雲仙天草国立公園でミヤマキリシマの名所の手入れや登山道の整備などを手掛けて約10年になる県島原振興局嘱託職員、才藤和彦さん(64)は「この時季に木全体に花が咲くのはほとんど見たことがない」と驚く。季節外れの開花は10月初め頃からで、仁田峠(標高約1100メートル)、池ノ原園地(約820メートル)、宝原園地(約750メートル)のいずれでも見られたという。

 長崎地方気象台などによると、季節外れの開花は「不時(ふじ)現象」と呼ばれる。一般的に、冷え込みが続いた後に気温が高くなったとき、植物が春が来たと勘違いして開花するという。

 才藤さんは県環境監視員や環境省自然公園指導員、島原半島ジオパーク認定ガイドを務め、島原半島の自然に詳しい。この秋はクリの実が青いうちに枝から数多く落ち、色づく前に葉を散らす樹木が目立つなど例年との違いを感じている。「夏の記録的な猛暑などが影響したのかもしれない。このようなことは初めて」と話した。

=2018/12/12付 西日本新聞朝刊=

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