永井隆賞にボグダノワ氏 初の女性 被ばくによるがん研究評価 [長崎県]

タチアナ・ボグダノワ氏(長崎・ヒバクシャ医療国際協力会提供)
タチアナ・ボグダノワ氏(長崎・ヒバクシャ医療国際協力会提供)
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 在外被爆者や放射線被ばくの被害者の調査研究や救済に取り組む長崎・ヒバクシャ医療国際協力会(事務局・県原爆被爆者援護課)は、第12回永井隆平和記念・長崎賞の受賞者に、ウクライナ国立内分泌代謝研究所内分泌病理研究部門長のタチアナ・ボグダノワ氏(70)を選んだ。女性の受賞者は初めて。

 ボグダノワ氏は旧ソ連時代の1986年、現在のウクライナで起きたチェルノブイリ原発事故で被ばくした若い世代の甲状腺がんの診断や調査研究で長年貢献。がんサンプルの収集や病理標本の作成に努め、国際的な研究活動を主導してきた役割も評価された。被爆後の長崎で救護活動に尽力し、平和を訴え続けた医師、永井隆博士(1908~51)の名を冠した同賞は、95年に創設。同協力会と、県医師会長や長崎大学長ら有識者でつくる委員会が主催している。被爆者や原発事故などの被災者に対する治療や調査研究に尽力した個人や団体に対し、2年に1回、賞を贈っている。今回の授賞式は2月8日、長崎市内で開かれる。

=2019/01/10付 西日本新聞朝刊=

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