犠牲者遺族の思いパネル展 犯罪や悪質な交通事故 25日まで佐世保市、2月に長崎市でも [長崎県]

会場には遺族の心情をつづった手記が展示されている
会場には遺族の心情をつづった手記が展示されている
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 犯罪や悪質な交通事故の犠牲者遺族の手記を紹介するパネル展が11日、佐世保市宮地町の市立図書館で始まった。犯罪のないまちづくりの実現とともに、命の大切さを市民に訴えようと県警などが企画した。入場無料。25日まで(15、21日は休館)。

 県内をはじめ九州で起きた事件5件、交通事故2件の犠牲者遺族の心境や家族の状況などがつづられている。一部は遺族の了解を得て、裁判での意見陳述を県警がまとめた。犠牲者の顔写真を添えた手記もある。

 佐世保市の宮原真一さんは2000年1月、市内で乗用車にはねられ、翌2月に亡くなった。運転手の速度超過と前方不注意が原因だった。当時中学3年生。高校受験前の15歳の命を奪われ、遺族は「なぜこんな目に遭わなければならないのか。本当に悔しい」と痛切な思いを吐露している。

 11年3月、熊本市のスーパーで大学生だった男に殺害された清水心(ここ)ちゃん=当時(3)=の父親は、警察署に安置されたまな娘を見て気絶したという。悲しみのあまり、一家心中を考えたこともあったと振り返る。

 県警犯罪被害者支援室によると、一家のあるじや子どもを突然失った後、離婚や離散する家族もあるという。遺族の手記を読んだ佐世保市黒髪町の会社員川淵俊児さん(56)は「普通の生活が理不尽なことで壊される。人ごとではない」と話した。

 パネル展は2月4日から15日まで、長崎市興善町の市立図書館でも計画されている(5、12日は休館)。

=2019/01/12付 西日本新聞朝刊=

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