島原半島の民話と映像DVD制作 今夏ジオパーク10周年 市民団体、3市などに寄贈 [長崎県]

島原市の古川市長(右)にDVDを手渡す北田さん(中央)と金子さん
島原市の古川市長(右)にDVDを手渡す北田さん(中央)と金子さん
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 特徴的な火山や地層が残る自然公園「世界ジオパーク」に認定されている島原半島は、土地ごとの多彩な文化や風土に育まれた民話の宝庫でもある。その民話の語りやジオパークを解説する音声に、半島の風景など映像を重ねたDVDを島原市の市民団体「民話そこそこヴァーチャルプロジェクト」が制作、島原半島3市などに寄贈した。

 今年8月にジオパーク認定10周年を迎えることから、市民団体が島原半島の魅力を世界に発信しようと1年半前から制作を進めてきた。

 「有明童話の会くすのき」の金子加代子副会長(75)が、それぞれの民話ゆかりの地に足を運び、語りを収録。民話に息づく風景やジオパークの見どころなども一緒にDVD3枚組にまとめた。雲仙岳登山道のあざみ谷の大蛇伝説にちなむ「あざみ谷の乙女」(雲仙市)▽伝説の巨人にまつわる「みそ五郎の足跡」(南島原市)▽名物の冷菓を生んだ湧水を題材にした「かんざらしの銀水」(島原市)など19の民話を紹介している。

 市民団体事務局の北田貴子さん(51)は「民話はジオパークと共存してきた人々の営みを反映している。島原半島の魅力を継承していくきっかけになれば」と期待。島原半島ジオパーク協議会会長の古川隆三郎・島原市長は「島原の風土が生んだ民話をジオパークの視点からDVDにしてもらった。情報発信の強化につなげたい」としている。

 DVD「民話そこここヴァーチャルジオツアー」は島原、南島原、雲仙3市や県の図書館のほか、動画投稿サイト「ユーチューブ」でも視聴できる。

=2019/01/18付 西日本新聞朝刊=

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