折り鶴焼却灰使いお香 波佐見町の「金富良舎」、4月にも発売 「平和の祈り」有効活用 [長崎県]

田上富久市長に試作品の箱を見せる松尾栄太郎代表(中央)
田上富久市長に試作品の箱を見せる松尾栄太郎代表(中央)
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「折鶴香」の試作品(「金富良舎」提供)
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 長崎原爆資料館などに寄贈される折り鶴を原材料として、波佐見町のまちこしグループ「金富良舎(コンプラシャ)」(松尾栄太郎代表、11人)がお香の商品化に取り組んでいる。世界から数多く寄せられる折り鶴を有効活用。4月にも発売予定で、松尾さんは「資源の循環と平和運動に貢献できれば」と話している。

 長崎原爆資料館によると、資料館には世界各国から折り鶴が寄せられ、昨年度は約1100束(約900キロ)が集まった。資料館側は入り口通路に1年間飾り、その後は紙の色など再生紙にできる折り鶴についてだけ有効活用しているが、活用できない折り鶴は倉庫にたまり「いっぱいで入りきれない状態」という。

 金富良舎は、30~40代の陶芸家や芸術家による異業種のグループ。芸術によるまちおこしに取り組んでおり、折り鶴の焼却灰を活用してお香を制作しようと昨年夏から試作を重ねてきた。焼却灰を練り込んだ波佐見焼も試作中で、お香は焼却灰を活用した企画の第2弾となる。

 資料館から展示を終えた折り鶴約500キロを譲り受け、年間最大でお香8万5千箱をつくり、「折鶴香」としてネットで通販する計画。海外からの注文も視野に入れ、多言語に対応したいという。

 お香は1箱約30本入り。長さ約7センチで、価格は1200円程度を想定している。箱は折り鶴をイメージしてデザインされている。国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館も折り鶴を提供し、日本航空長崎支店は、国内線の月刊機内誌に折鶴香を紹介することを決めた。

 松尾さんら6人は14日、長崎市役所を訪ねて田上富久市長に企画を説明した。田上市長は「平和を訴える新たな情報発信力になれば」と期待を寄せた。

=2019/02/16付 西日本新聞朝刊=

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