島原・天草一揆幕府軍の砲弾出土 原城跡二ノ丸 16日に現地説明会 [長崎県]

「島原・天草一揆」当時のものとみられる弾丸などの遺物が確認された原城跡・二ノ丸の発掘現場
「島原・天草一揆」当時のものとみられる弾丸などの遺物が確認された原城跡・二ノ丸の発掘現場
写真を見る

 世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」を構成する原城跡(国史跡)の「二ノ丸」で初めての発掘調査を進めている南島原市は8日、江戸時代初期に起きた「島原・天草一揆」(島原の乱、1637~38年)当時のものとみられる砲弾などの遺物を確認したと発表した。16日に現地説明会を開く。

 市世界遺産推進室によると、本格的な発掘調査は2006年度に本丸の発掘調査を終えて以来。二ノ丸の多くは農地でほ場整備も行われていることから、本年度は二ノ丸西側の21カ所で試掘し、地中の遺物や遺構の残存状況を調べた。

 二ノ丸は一揆軍が幕府軍とにらみ合った最前線。幕府軍が撃ち込んだとみられる鉄製砲弾(直径約4センチ)や鉛製銃弾(同約1センチ)、古銭、瓶や皿などの陶磁器片、丸瓦などが出土した。6発の銃弾が見つかった試掘坑もあった。

 今回の発掘成果を踏まえ、文化庁などと協議して詳細な調査を進め、22年度をめどに報告書をまとめる。伊藤健司学芸員は「農地化が進んだ二ノ丸から遺物が出土したことは今後の調査につながる」と話した。

 現地説明会は16日午前10時半、11時半、午後1時、2時からの4回。小雨決行。市世界遺産推進室=0957(73)6706。

=2019/03/09付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]