旧親和銀支店を交流の場に 金庫や照明、レトロな風情 波佐見町の「金富良舎」 4月に往時の姿再現へ [長崎県]

工事の進行状況を説明する里山賢太さん
工事の進行状況を説明する里山賢太さん
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 波佐見町を拠点に活動するクリエーター集団「金富良舎(こんぷらしゃ)」(一般社団法人)が、町内にある旧親和銀行波佐見支店を改修し、事務所を兼ねた交流の場づくりを進めている。4月に完成する予定で、町内外の幅広い人材の結節点、波佐見の情報発信拠点を目指す。

 金富良舎は波佐見町の地域創生の一翼を担おうと、2017年に設立。現代美術家の松尾栄太郎さん(41)を代表に、旅行業や製造業などを営む13人で構成する。名前は、江戸時代に波佐見焼の瓶にしょうゆや酒を入れて輸出していたコンプラ商社にちなむ。

 これまでに、周辺地域と連携して特産品を紹介するイベントを開催。波佐見高の生徒に、波佐見の歴史や文化を伝える授業をした。長崎原爆資料館などに寄贈される千羽鶴を燃やした灰で作るお香の商品化など、平和プロジェクトにも活動の範囲を広げている。

 旧親和銀行波佐見支店があるのは、かつて宿場町だった宿郷地区。昭和初期以前に建てられたとみられ、銀行時代の金庫やシャンデリアの跡がレトロな風情を漂わせる。

 1971年に支店が移転した後は、社宅として長く使われていた。金富良舎は昨年夏、建物を所有する町から借り受け、今年2月から建築業を営む副代表の里山賢太さん(41)を中心に改修を進めている。できる限り、往時の銀行の姿を復元する方針だ。

 松尾さんは「訪れた人が一緒に食事をしたり、会議をしたりするコミュニティーサロンとして活用したい。夜は酒場として語らう場にもなるといい」と構想している。

=2019/03/09付 西日本新聞朝刊=

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