ソプラノ歌手松口さん死去 平戸で「被爆のマリア」熱唱 [長崎県]

「被爆のマリア」コンサートで平和を祈るポーズをとる松口ようこさん(昨年10月27日、平戸市の平戸文化センター)
「被爆のマリア」コンサートで平和を祈るポーズをとる松口ようこさん(昨年10月27日、平戸市の平戸文化センター)
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 平戸市在住のソプラノ歌手、音楽教室経営の松口ようこ(まつぐち・ようこ、本名羊子=ようこ)さんが24日午前3時ごろ、肺がんのため佐世保市内の病院で死去した。63歳だった。通夜は25日午後6時、葬儀・告別式は26日午前11時から、いずれも平戸市戸石川町978、セレモニーホール聖宮平戸本店で。喪主は母富士江(ふじえ)さん。

 松口さんは同市の猶興館高卒業後、岡山県倉敷市の作陽音楽大(現くらしき作陽大)声楽科へ進学。卒業後はソプラノ歌手を目指す傍ら、地元で平戸音楽教室を開いて幅広い世代にピアノやバイオリンを教え、市民合唱団「平戸ジャガタラ」や「平戸少年少女合唱団」を指導するなど、音楽文化の普及に尽くした。

 2006年の「草原の音楽会」でスタンダードやポピュラーを歌って以降は、ジャンルを超えたライブ活動を展開。15年には映画「この国の空」の挿入歌を歌唱。透明感あふれる温かい声で、ファンを魅了してきた。

 近年は同郷の作詞家、門谷憲二さん(70)=東京在住=と組み、17年に浦上天主堂(長崎市)の焼け焦げたマリア像をモチーフにした歌曲集「被爆のマリア」のCDを発売。長崎市での初演で好評を博し、昨年10月には平戸市公演も開いた。今年6月には米ミネソタ州での公演を予定し、「米国民に平和のメッセージを届けたい」と意気込んでいた。

 八重咲きの花を二つ重ねるように二段咲きするサクラの保護にも取り組み、4月7日には会長を務める「平戸二度咲きさくらの会」主催の観賞会を同市の亀岡公園で予定。森公子副会長(58)は「人を突き動かす情熱と気配りのある方だった。観賞会は追悼の場になりそうです」と話した。

=2019/03/25付 西日本新聞朝刊=

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