有明海再生「対話も必要」 諫干開門派が集会開く 閉め切り22年 [長崎県]

集会では弁護士、営農者や漁業者らと市民の意見交換もあった
集会では弁護士、営農者や漁業者らと市民の意見交換もあった
写真を見る

 国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門開門を求める市民団体の集会「干潟を守る日」が13日、諫早市であった。開門訴訟原告の漁業者や営農者、支援者ら約150人が参加した。

 「ギロチン」と呼ばれた諫早湾閉め切り工事から14日で22年。事業を巡っては昨年7月、開門を命じる確定判決を事実上無効化する福岡高裁判決が出たが、最高裁に上告された同訴訟も含め、現在も計7件が法廷で争われている。

 集会は毎年この時期に実行委員会が主催。弁護団事務局長の堀良一弁護士は「平成の間に解決しようと思ったが、次の時代に持ち越すことになった」と述べ、最高裁への働きかけや世論喚起を強めるため、関東弁護団の立ち上げを準備していることを報告した。

 干拓農地の営農者で、国や県を相手取って損害賠償や開門を求める訴訟を起こした松尾公春さん(62)も初めて参加し「干拓事業で犠牲になったのは1次産業。市民ももっと声を上げてほしい」と呼び掛けた。

 意見交換では、有明海再生に向けて開門反対派との対話が必要という声も上がった。3年前から「話し合いの場」設置を求めて署名活動を続ける横林和徳さん(73)は「客観的事実を幅広く共有することが相互理解の始まりになる」と述べた。

=2019/04/14付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]