車椅子の旅、地図で安心 多目的トイレ情報詳しく

車椅子利用者向け地図を作製するNPO法人「あすも特注旅行班」の大橋日出男代表理事(左)ら
車椅子利用者向け地図を作製するNPO法人「あすも特注旅行班」の大橋日出男代表理事(左)ら
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柳川市の地図に載せるトイレ情報。QRコードからトイレ内のより詳しい画像が見られる
柳川市の地図に載せるトイレ情報。QRコードからトイレ内のより詳しい画像が見られる
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 福岡市のNPO法人が作成

 車椅子を使う人の外出を後押ししようと、福岡市のNPO法人「あすも特注旅行班」が旅先の多目的トイレの情報を充実させた観光地図の作製に取り組んでいる。2次元コードを活用し、スマートフォンや携帯電話を使えば、トイレの広さや手すりの形状などの全体像を画像とともに確認できるよう工夫した。既に福岡県柳川市の地図を作製、新年度は福岡市の地図を手掛けていく。

 車椅子利用者にとって、トイレは旅先の不安材料だ。車椅子対応のトイレはさまざまな造りがあり、障害の程度や車椅子の大きさによっては、使いにくくなる。手すりが利き腕側にあるかどうかや、背もたれの有無は、実際にトイレに入らないと分からない。

 介護付きの旅行や外出サービスを提供する「あすも」は利用者らからこうした声を聞き、車椅子対応トイレの場所だけでなく、内部の様子も分かる地図の作製に乗り出した。

 2015年度に福岡県の補助金を得て、試験的に太宰府天満宮(同県太宰府市)で作製。スマホでトイレの画像が確認できるのが好評だったという。柳川では市などと共同で作製。10カ所程度の観光情報も載せて「あすも」のウェブサイトで公表していく。

 新年度は福岡市の事業に採用され、約120万円の予算がついた。車椅子の人と市内の観光地までの経路をたどり、行き来しやすいルートを確かめる。「あすも」の大橋日出男代表理事(43)は「車椅子での外出に二の足を踏む人も多い。誰でもどこにでも行ける社会づくりにつなげたい」と意気込む。

=2017/04/04付 西日本新聞朝刊=

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