照明ちらちら、イライラ九州 晴天の昼に頻発、GW要警戒 太陽光発電急増背景に

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 一般家庭などの照明がちらつく現象が、九州で広域的に発生している。急速に導入が進む太陽光発電から流れ込む電力によって、送配電線の電圧が繰り返しばらつくことが原因。晴天で太陽光発電量が多い一方、電気の使用量が少ない時期の昼間に起きる。九州電力は、特に5月のゴールデンウイーク(GW)付近に照明のちらつきが起こる可能性が高まるとみて、警戒を強めている。

 「照明がちらついている」。今年の元日正午から午後2時ごろまで、九電に顧客の問い合わせが殺到した。その数は、九州南部の鹿児島や宮崎を中心に7県で301件。2月19日にも福岡、佐賀を除く5県で同じ時間帯に照明のちらつきが170件確認された。

 こうした現象は「電圧フリッカ」と呼ばれ、照明が明るくなったり暗くなったりを2時間ほど繰り返す。九電によると、白熱球や蛍光灯のほか、古い青色発光ダイオード(LED)でも起こる。テレビやパソコンといった家電製品は影響を受けず、停電や感電といった問題は起きないという。

 従来は電気炉やエックス線装置など、一時的に大量の電力を消費する機器周辺のごく限られた範囲で見られた現象だった。最近の特徴は、広いエリアで発生している点。その背景には、太陽光発電所の急増がある。太陽光発電所と送配電線の間には、発電した電力を家庭などで使えるように交流に切り替える変換装置が設置されているが、大量の太陽光発電が接続されたため、これまでの装置の設定では対応できなくなったことが原因という。

 九電によると、2014年10月に宮崎県国富町の一部で初めて発生。これまでに確認されたのは、福岡5▽佐賀1▽長崎3▽大分4▽熊本2▽宮崎3▽鹿児島5-の計23市町に上る。

 九電はまず宮崎、鹿児島両県で10キロワット以上の低圧太陽光発電事業者に、変換装置の設定を変えてもらう緊急対策を進めている。消費者向けにも、ホームページに説明資料を載せ、発生を速報する体制を整えた。「照明のばらつきは、人によって感じ方が違う。不安を感じた人は、営業所などに相談してほしい」と呼びかけている。

=2017/04/22付 西日本新聞朝刊=

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