九州豪雨 日田観光を直撃 3千人宿泊キャンセル

江戸時代の町並みが人気の「豆田地区」。浸水被害はあったものの、ほとんどの店舗が通常営業している=13日午前8時48分、大分県日田市
江戸時代の町並みが人気の「豆田地区」。浸水被害はあったものの、ほとんどの店舗が通常営業している=13日午前8時48分、大分県日田市
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 九州豪雨は大分県日田市の観光業に影を落としている。市観光協会によると、豪雨に見舞われた5日以降、市内40カ所のホテルや旅館で約3千人分の宿泊予約がキャンセル。昨年は熊本地震の影響で夏場に観光客が落ち込み、ようやく回復の兆しが見え始めた直後だっただけに関係者は頭を抱える。

 江戸時代の風情を残す町並みで知られる日田市豆田地区。土産物を扱う「天領まちの駅」の河津シヅ子さん(77)は「この1週間、全く駄目」とため息をつく。普段、見掛ける韓国人の観光客も今は少ない。「熊本地震から、やっと客が増えてきたと思ったのに」

 同市の一大イベント、日田祇園祭(22、23日)は昨年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録され全国的に知名度が上がった。今年は登録後初の祭りで盛り上がりが期待されたが、山鉾(やまぼこ)9基が集結する20日の「集団顔見世」は豪雨被害を考慮して中止になった。

 鉄橋が流失したJR久大線を走る観光列車「ゆふいんの森」(博多-由布院)は、15日から小倉駅と大分駅を経由する代替ルートで運行される。ただ、その影響は見通せない。8月分まで約800人が宿泊を取り消した老舗ホテル「亀山亭」のおかみの諫山知代美さん(63)は「地道に頑張るしかない」と言い聞かせる。


=2017/07/13付 西日本新聞夕刊=

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