ゲバラ、親子2代広島慰霊 父訪問58年後に長男が献花

原爆慰霊碑に献花するキューバ革命の指導者チェ・ゲバラの長男カミーロさん(手前)=6日午前10時半ごろ、広島市
原爆慰霊碑に献花するキューバ革命の指導者チェ・ゲバラの長男カミーロさん(手前)=6日午前10時半ごろ、広島市
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 キューバ革命の指導者チェ・ゲバラの長男カミーロさん(55)が6日、広島市の平和記念式典に初めて参列した。今年、没後50年となるチェも58年前に原爆慰霊碑に献花しており、親子2代での訪問。献花し、慰霊碑などの写真を撮ったカミーロさんは「原爆で亡くなった方が真の意味で安らかに眠れるのは、世界から核兵器が無くなった時だろう」と平和への思いを吐露した。

 チェはキューバ革命を成し遂げた半年後の1959年7月に来日し、希望して広島を訪問。原爆ドームなどを撮影し、広島から妻へ送ったはがきに「平和のために断固闘うには、この地を訪れるべきだ」と記すなど、深い感銘を受けた。

 カミーロさんは、東京でチェが撮影した写真展を開催するため初来日。同行している妻や8歳の三女と4日に広島入りし、一緒に原爆資料館などを見学した。取材に「よりよい世界をつくるため、娘に厳しい現実の一つをしっかりと理解してほしかった。世界中の若者も、ここに来て見るべきだと思う」と訴えた。

 没後、半世紀を経ても世界的な人気がある父チェについてカミーロさんは「いまだ世界には不正が横行しているからこそ、チェのような高潔で自己犠牲をいとわない人物が求められているのではないか」。そして、キューバでは長崎も被爆地として広く知られていると話し、今回は時間が取れず行けないが「いつか機会があれば訪れたい」と話した。

=2017/08/07付 西日本新聞朝刊=

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