「戦時中の竹やり訓練のよう」実効性に疑問の声も ミサイル想定避難訓練

弾道ミサイル飛来を想定した訓練で、身を伏せる人たち=24日、熊本県上天草市(上天草市役所提供)
弾道ミサイル飛来を想定した訓練で、身を伏せる人たち=24日、熊本県上天草市(上天草市役所提供)
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 米国と北朝鮮の軍事的緊張が高まる中、熊本県上天草市で24日行われた弾道ミサイル発射を想定した避難訓練。発射から10分足らずで日本上空に到達する緊急事態に有効な対応策は-。訓練の実効性に首をかしげる住民も少なくなかった。

 「ミサイルが発射されたもようです」。同市の松島総合運動公園に防災行政無線が響くと、屋外にいた住民らが木陰に身を伏せた。グラウンドゴルフ中だった永野美喜子さん(70)は近くの公衆トイレに逃げ込んだ。「屋内に入った後、放送の音声がよく聞こえなかった。改善してほしい」

 国は、ミサイル発射時の避難行動として頑丈な建物や地下に避難することなどを求めている。ただ、勤務先の建物内に避難をした男性は「近くに落下したら建物内でもどうしようもないだろう。核弾頭だったら被害は甚大だ…」。

 訓練に参加しなかった人からは冷ややかな声も。60代男性は「戦時中の竹やり訓練のようでばかげている。地下壕(ごう)を造るのならまだしも、何にもならない」。70代男性は「外交交渉などもっと違った努力をすべきだ」と話した。

=2017/08/25付 西日本新聞朝刊=

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