「残念」観光客に人気の風車撤去へ 熊本地震で損傷、羽根がない状態続く

熊本県南阿蘇村に立つ風車3基は撤去されることになった
熊本県南阿蘇村に立つ風車3基は撤去されることになった
写真を見る
羽根がなく支柱だけの状態で並ぶ熊本県西原村の風車群
羽根がなく支柱だけの状態で並ぶ熊本県西原村の風車群
写真を見る

 熊本地震は、熊本県の阿蘇南外輪山を飾る風車の景観も様変わりさせようとしている。同県南阿蘇村に立つ風車3基は損傷が激しく、10月までに撤去される。同県西原村にある風車群も安全点検のため、羽根がない状態が続いている。

 南阿蘇村の風車は、阿蘇五岳を眺望できる俵山峠展望所で、雄大な風景に溶け込む姿が観光客に人気だった。風力発電会社「春木が岡風力発電」(茨城県)が2009年に運転開始した久木野風力発電所。3基の風車は高さ約46メートル、直径約44メートルで、出力計1800キロワット。地震後、支柱にひびが入るなどしたため操業を停止していた。同社は修復を検討してきたが、再稼働には基礎部分の地中調査などに多額の費用がかかるため断念したという。

 西原村には10基あり、出力計1万7500キロワット。電源開発(Jパワー)が手掛け、05年に営業運転を始めた。地震の被害を免れたのは1基のみで、多くは落下防止と安全点検のため羽根を取り外しており、高さ60メートルの支柱部分のみが山の稜線(りょうせん)にモニュメントのように並ぶ。村によると、昨年末に俵山トンネル周辺の道路が復旧してから羽根の取り外し作業に取りかかった。点検が終わり次第、羽根を設置し運転を順次再開していくという。

 風車のある風景は、南外輪山のランドマークでもあった。南阿蘇村企画観光課は「観光資源としても残してほしかったが残念だ」としている。


=2017/09/06付 西日本新聞夕刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]