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黒川温泉で「朝ピクニック」 旅館の若おかみら企画開始 阿蘇の自然と地元食材堪能

ピクニック会場の公園は見渡す限り草原が広がる
ピクニック会場の公園は見渡す限り草原が広がる
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バスケットの中には食材などピクニックセットがぎっしり詰め込まれている
バスケットの中には食材などピクニックセットがぎっしり詰め込まれている
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「恋人たちの丘」では阿蘇の雄大な自然を背景に写真撮影も楽しめる
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 旅館で目覚めたら、阿蘇の草原に出掛けて特別な朝食はいかが-。人気温泉街、熊本県南小国町の黒川温泉にある旅館の若おかみらが、「朝ピクニック」なる企画をスタートさせた。阿蘇の大自然に囲まれ、地元産の食材を使った朝食を堪能できる催し。熊本地震の影響で客足が遠のく中、温泉にとどまらない黒川地区一帯の魅力を発信する新たな試みだ。

 午前7時、旅館近くの集合場所から送迎バスに揺られること10分。ピクニック会場の平野台親水公園に到着した。辺り一面に広がるふかふかの草原。早朝の澄んだ空気が何とも心地よい。同僚と参加した福岡市中央区の会社員佐野智恵子さん(30)も「緑に包まれて癒やされます」と感嘆の声を上げる。

 「赤ずきんちゃん」をイメージしたというバスケットには、食材やピクニック道具がぎっしり詰まっている。この日の朝食は10種類の野菜を煮込んだミネストローネ、地元の酪農家が作ったヨーグルト、町内の農家が育てた新鮮野菜のサラダ…。地元食材にこだわったメニューで、自家製ピクルス入りのフレンチドレッシングなど3種類のソースも付く。製造した地元農家グループ「工房菜々色(なないろ)」代表の佐藤法子さん(70)は「よそにない味に仕上がりました」と自信たっぷり。炭火コーナーで天然酵母のバゲットとソーセージを焼き、できたてをほおばれるのもうれしい。

    ◇   ◇

 昨年4月の地震以降、黒川地区は観光客減少の課題に直面した。「旅館だけでなく、地域ぐるみで黒川を盛り上げたい」。旅館経営者らでつくる黒川温泉観光旅館協同組合が旗振り役となり、観光客向けのイベントで地域を盛り上げる「黒川一ふるさとプロジェクト」を立ち上げた。

 ピクニックはその第1弾。中心メンバーの北山元さん(41)は「他産業と手を取り合って挑戦を重ね、もう1泊したいと思ってもらえる企画を打ち出したい」と意欲を燃やす。

 朝食を済ませた一行は、バスで展望所「恋人たちの丘」へ。阿蘇の絶景を眺めながら食後のコーヒーを楽しみ、イベントが終了。日常から離れた特別なひとときの余韻に、いつまでも浸っていられそうだ。

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 献立は毎月変更する。11月は6、7日の開催で、いずれも午前9時半スタート。参加費は宿泊先によって異なり、1620円~3240円。黒川温泉の旅館の宿泊客が対象。雨天時は、南小国町の吉原ごんべえ村の古民家に場所を移す。申し込みは前日午後5時まで宿泊先の旅館で受け付ける。問い合わせは黒川温泉観光旅館協同組合=0967(44)0076。

=2017/10/26付 西日本新聞朝刊=

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