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【ひと】宗像大社の大絵馬を描いた 永崎ひまるさん

永崎ひまるさん
永崎ひまるさん
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 「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」の世界遺産登録を記念し、福岡県宗像市の宗像大社に東京宗像会が奉納した大絵馬を制作した。

 縦90センチ、横120センチ。樹齢300年の最高級木曽ヒノキを使った絵馬に描いたのは、波立つ玄界灘と沖ノ島、宗像三女神の象徴。祭祀(さいし)のために島に向かう舟に、輝く未来へ歴史や自然を引き継ぐ宗像地域のイメージを重ねた。

 高校生の頃から神社好き。「凛(りん)とした空気に身を置くと、もやもやした心が澄んでいくのを感じた」。大学卒業後はデザイン事務所などに勤務し、20代後半で絵馬やお守りの仕事に携わるようになった。文房具や陶器のデザインを専門にした時期もあったが、大絵馬を描き上げたときの充実感が忘れられず、絵馬の世界に戻ってきた。

 これまでに霧島神宮(鹿児島県霧島市)や万九千(まんくせん)神社(島根県出雲市)などに大絵馬を奉納。2016年には絵馬を通して神社文化を広めた功績などが認められ、神道文化賞を受賞した。

 「絵馬師はアーティストではなく、デザイナー」と言い切る。宮司の思いや神社の歴史に合う絵柄をどう考案するかが腕の見せどころ。手法は時に斬新でさえある。霧島神宮の大絵馬は和紙を素材に使い、宗像大社の絵馬は玄界灘の一部に砕いた天然石(ラピスラズリ)をちりばめ、絵馬にきらめきを出した。

 20年の東京五輪を前に「EMA(絵馬)を世界に」との思いが強まる。「外国人に日本の神道文化を知ってもらうきっかけとして、絵馬は最適だと思うんです」。45歳。東京都在住。

=2017/11/04付 西日本新聞朝刊=

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