「市が退職強要」と提訴 元姶良市幹部、難病で療養中

 鹿児島県姶良市の元幹部男性(62)が、難病のために自宅療養している際、当時の副市長ら幹部から早期退職を強要されたとして、市に慰謝料など約385万円の損害賠償を求め、鹿児島地裁加治木支部に提訴したことが分かった。提訴は10月27日付。

 訴状によると、男性は市民生活部次長兼課長だった2015年8月、下血や皮膚の炎症などを引き起こすベーチェット病を発症。その後、入退院を繰り返し、自宅療養した。

 男性は年度末の定年退職に向けて復職を目指したが、副市長が12月下旬に男性宅を訪問。予算編成や議会対応を理由に、男性を異動させて後任を充てる人事案を示し、「次長で辞めた方が良い」などと退職を迫ったという。他の幹部も「早期退職は決まったこと」などと退職を強要したとしている。辞令は16年1月に発令された。

 べーチェット病の治療にはストレス軽減が欠かせないとして、男性は市幹部の圧力による病状悪化を懸念し、同月末で退職。男性は「市当局の対応は不正、不当だ」と主張している。

 市側の弁護士は「副市長がした退職話は助言であり、退職は強要していない」として争う考えを示した。

=2017/11/25付 西日本新聞朝刊=

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