消防隊、備蓄食料なし 九州豪雨派遣時も自前調達 福岡市非常食導入検討へ

 被災地に真っ先に派遣される消防隊のための食料備蓄はない-。13日の福岡市議会で、大規模災害時に消防職員の活動を支える態勢の不備が明らかになった。7月の九州豪雨の際、福岡市消防局の隊員はそれぞれ自分で栄養補助食品などを携行し、被災地での人命救助に当たったという。市議の指摘を受け、市は消防隊員用に非常食の備蓄を検討する方針を示した。

 市消防局によると、市内の消防署などに備蓄食料はない。このため昨年4月の熊本地震でも、発生直後に出動した先発隊43人は、自分で食料を確保し被災地入りした。

 他県に派遣される場合、福岡県が食料を手配する仕組みもあるが、届くのは隊員の現地入り後になる。市議会一般質問で国分徳彦市議(みらい福岡)は「道路寸断などで届けられない危険性がある」と指摘、出動時に携行できる食料備蓄の必要性を訴えた。

 西日本新聞の取材では、北九州、熊本両政令市も消防隊の備蓄食料はない。「あるに越したことはないが予算不足」(北九州市)「保管場所や無駄になる分の扱いに課題がある」(熊本市)という。一方、佐賀市など4市1町でつくる佐賀広域消防局は、第1陣として被災地に向かう6隊23人分の食料を備蓄し、九州豪雨でも活用された。

=2017/12/14付 西日本新聞朝刊=

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