「世界遺産」結ぶ新海路 登録候補の沖縄・奄美から屋久島へ 3月、試験運航

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 世界自然遺産候補の沖縄島や鹿児島県奄美群島と、世界遺産の屋久島を結ぶフェリーの試験運航が、来年3月に始まる。那覇から徳之島、奄美大島を経て鹿児島に至る定期便を運航するマルエーフェリー(奄美市)が、屋久島に寄港することを決めた。奄美群島などは来年夏の登録が期待されており、南西諸島の「自然遺産」を丸ごと楽しめる航路になりそうだ。

 試験運航するのは、那覇発の上りフェリー(約700人乗り)。4日に1便の運航で、出発の10日前までに20人以上の乗客が希望すれば屋久島に寄る。旅客定期航路は寄港地の変更ができないが、今後の観光需要が見込まれるため、九州運輸局が全国で初めて航路の弾力運用を認めた。

 奄美大島(名瀬)-屋久島の2等和室料金は8千円程度。那覇を午前7時に出港し、名瀬に午後8時半、屋久島には翌日午前4時40分に着く予定。

 奄美群島は観光客が増えているが、屋久島と結ぶ船や飛行機の定期便はない。鹿児島空港など本土を経由する必要があり、屋久島町も定期船の寄港を要望していた。同社は奄美や沖縄から年間約4千人が屋久島を訪れるとみている。

 試験運航は1年で、利用が多ければ定期便にすることを検討する。同社幹部は「屋久島に朝着いて、そのまま登山もできる。複数の世界自然遺産を巡る航路は珍しい。海外の観光客にもPRしたい」と話した。

=2017/12/29付 西日本新聞朝刊=

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