たかしよいちさん死去、89歳 児童文学「埋もれた日本」

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 考古学や古生物学に基づくノンフィクション作品を数多く手掛け、児童文学に新たな分野を開拓した作家のたかしよいち(本名高士与市)さんが7日午後1時4分、誤えん性肺炎のため福岡市内の病院で死去した。89歳。熊本市出身。葬儀は家族で済ませた。

 登呂や尖石(とがりいし)遺跡の発掘を描いたノンフィクション「埋もれた日本」で1965年、日本児童文学者協会賞。77年には小説「竜のいる島」でサンケイ児童出版文化賞大賞を受賞し、国際アンデルセン賞優良作品にも選ばれた。故郷の九州を舞台にした創作民話も多数発表し、代表作に「しらぬい」「がわっぱ」がある。2008年、妖怪伝「天狗(てんぐ)」で赤い鳥文学賞を受賞した。

 東京で執筆活動をしていた78年、作家の故椋鳩十さんに請われ、後任として鹿児島女子短大(鹿児島市)教授に就任。椋文学の研究にも取り組み「椋鳩十の世界」や「椋文学の軌跡」を著した。

 91年からは福岡県に拠点を移し、久留米信愛女学院短大(久留米市)教授や同学院図書館長を務めた。92年、西日本文化賞を受賞。聞き書き「童心賛歌」が94年、西日本新聞に連載された。

=2018/01/11付 西日本新聞朝刊=

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