中間市議恐喝疑い逮捕 工藤会示唆し「工事妨害」

 福岡県警は13日、太陽光発電所建設を巡り、工事の発注元から現金約300万円を脅し取ったとして、恐喝容疑で、同県中間市議で建築資材会社「九興」社長の米満一彦(76)=同市通谷2丁目=と、建築会社「ナカノ建商」社長中野次夫(70)=愛知県岡崎市=の両容疑者を逮捕した。福岡県警は、2人が特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)との関係を示唆した上、現金を脅し取ったとみている。

 逮捕容疑は2016年6月上旬、工事を発注した広島県の資材搬入業者の男性に対し、電話やメールで「金(1600万円)の支払いに応じなければ、工事を妨害するぞ」と繰り返し伝え、同月10日、現金約300万円を脅し取った疑い。福岡県警は2人の認否を明らかにしていないが、捜査関係者によると米満容疑者は否認しているという。

 県警によると、ナカノ建商は工事の2次下請けで、九興が生コンクリートを納入。ナカノ建商が代金を支払うことができなかったため、発注元の男性に肩代わりさせたという。男性が県警に相談したことから発覚。県警は13日、関係先の家宅捜索を行った。

 米満容疑者は1995年に市議に初当選し、現在7期目。

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「暴力団と同じ」「公職自覚なし」 市民怒り

 福岡県中間市議の米満一彦容疑者(76)が逮捕された13日、市民からは怒りの声が広がった。

 捜査関係者によると、米満容疑者は工藤会の前身団体の元組幹部。脱退して市議に転じた後も工藤会とのつながりがささやかれており、地元の建設会社の元締として大きな影響力があったという。

 30代の男性会社員は、今回の事件に関し「威嚇して金を奪うことは、暴力団がみかじめ料を迫るのと同じ」と語気を強め、60代男性は「恥ずべき事件。公職にある自覚が全くない」と批判した。

 中間市では2001年、工藤会系幹部らが暴力団追放運動に関わる市議を襲撃し、重傷を負わせる事件が発生。市が暴追大会を開くなどしている最中に起きた今回の事件だけに、同市の50代の女性会社員は「再び暴力の街という印象が広がると思うと残念だ」と声を震わせた。

 市議会の下川俊秀議長(66)は「明日にも市議会代表者会議を開きたい。捜査の進展を見ながら対応を協議する」と話した。

=2018/01/14付 西日本新聞朝刊=

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