合格祈願さまざま 落書き堂、落ちない鈴、なで牛

びっしりと書かれた合格祈願の文字が落書きのように見える乙文殊宮の上宮=佐賀市大和町(写真の一部を加工しています)
びっしりと書かれた合格祈願の文字が落書きのように見える乙文殊宮の上宮=佐賀市大和町(写真の一部を加工しています)
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火災でも焼け落ちなかった太郎丸神社の「落ちない鈴」=福岡市西区
火災でも焼け落ちなかった太郎丸神社の「落ちない鈴」=福岡市西区
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なでられ過ぎて頭や顔がツルツルになった「なで牛」=福岡県太宰府市
なでられ過ぎて頭や顔がツルツルになった「なで牛」=福岡県太宰府市
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 本格的な受験シーズンとなり、街中でも寸暇を惜しんで参考書を開く受験生を見かける。ラストスパートを迎えた生徒たちに御利益を-。というわけで“落ちない理由”がちょっとユニークな願掛け神社を訪ねた。

 8畳ほどのお堂の壁にびっしりと書かれたカラフルな“落書き”。こんな神聖な場で!? と驚くも、よく見ると合格祈願の文字だった。知恵の神様、文殊菩薩(ぼさつ)をまつっている佐賀市大和町の乙文殊宮(おつもんじゅぐう)の上宮(じょうぐう)。この時期、受験生や家族がカラーペンを手に訪れ、床や柱、天井、さい銭箱にも志望校名や「絶対合格!」など誓いの言葉を書き込むことから、通称「落書き堂」と呼ばれる。地元住民によると、“落書き”は戦前からあるそうで、一度は消そうとの話もあったが合格祈願だから落書きも「落とさない」ことに。今では県外の来訪者も少なくない。

 次に向かったのは福岡市西区の太郎丸神社。2016年2月に不審火で全焼したものの、拝殿の鈴だけが焼失を免れたことから、「落ちない鈴」と呼ばれ受験生の間で話題になっているという。現在は火災で変色した鈴も修復され、きれいな音を響かせている。

 合格祈願なら太宰府天満宮(福岡県太宰府市)は外せない。参道の突き当たりに悠然と鎮座する「御神牛(ごしんぎゅう)」は、良くしたい自分の体と同じ部分をなでると、願いが叶うとされ「なで牛」と呼ばれている。境内に11体あり、うち5体が銅像。本来は青みがかった青銅製の牛もあるが、賢くなりたいと願う参拝者が多いのか、どれも頭部の“テカリ”が目立つ。言い伝えにあやかり頭をなでる受験生の姿もある。

 帰り際、おみくじを引いてみた。見事大吉。学問については、こうあった。

 『平常心を以(も)って学べば試験入学吉』

メモ

 乙文殊宮は長崎自動車道佐賀大和インターチェンジ(佐賀市大和町)から国道263号沿いを車で北に約3分。上宮はさらに約550メートルの山道を登る。太郎丸神社はJR周船寺駅(福岡市西区)から北に約2キロ。不審火で焼失した本殿と拝殿は昨年10月に再建した。太宰府天満宮は西鉄太宰府駅(福岡県太宰府市)から徒歩で約5分。九州自動車道太宰府インターチェンジから車で約15分。同天満宮=092(922)8225。

=2018/01/30付 西日本新聞朝刊=

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